転移再発による抗がん剤で転院

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2月10日。 母と見舞いに。 大学病院へ行く距離の3分の1ほどの距離なので30分ぐらいで着いた転院先の病院。ひとっ走りで着いた!駐車場はタダだ! 母は1度行っているのに駐車場の場所も、駐車場から病院入り口も、エレベーターの位置すら覚えていなかった。祖父の病院の時もだった。方向音痴は母からなのか…。私がだいたいの勘で進み、部屋までたどり着いた。方向音痴に加え人任せにしてきたから致命的な事になっている母だ。 久しぶりに父に会った。赤ちゃん連れでも大丈夫だった。 だいぶ息苦しいようだ。1日に3回は痰の吸引をしてもらうらしい。短いカニューレにしたらしゃべれるようになったものの息苦しいと。酸素飽和濃度は95ぐらいあるので医学的には問題は無いらしい、が、息苦しい…。声を選ぶか多少の息苦しさを選ぶかなんて究極の選択だ。 痰がなんとかなればいいのに痰がからみ咳もうまくいかないのでもどかしい。痰の吸引で傷が付いているからか、そんな状態だからかあまり激しく咳き込むと血も吹き出てくるようで病院着の襟元に血が付いていた。 痰の吸引を頼む為に父はナースコールを押して、看護婦さんが始めてくれたが痰が固いのかうまく取れず、痛がり、ネブライザー(吸入器)をしてからもう一回しようという事になった。 …もしかして…腫れたリンパのせいでチューブが入りにくいから痛いのかなとか、そんな嫌な事しか頭をよぎらない。 抗がん剤は始まっているようで、週に1回1日だけを6回するらしく、1回目はもう終わっていた。あんまり副作用が強く出るからぼちぼちするらしい。 あの肺の状態さえ良ければなぁ…。 父に病棟の通路の突き当たりから高速のパーキングエリアが見えるよと言われ見に行ったがどれかわからなかった。高速あまり使わないし、いつも見上げたり間近で見ている建物を上から見たところでわからなかった。残念な土地勘だった。
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