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「なんで、丸型自動掃除ロボットに話しかけているの?」
「なんでって、なんか生きているみたいで可愛くない?ぴぴぴぴーってヒゲみたいのでゴミを掻き込んで、自分で部屋の構造理解して掃除するなんてさ。だから私も買おうかなーって思って最近ずっと見てたんだぁ。でもさ、安くても三万円はするじゃない?高校生のバイト代じゃ中々高いから諦めかけてたんだけど、今日決心した!帰り電気屋さんよってもいい?」
「僕は担任の先生が懸賞で当たった丸型自動掃除ロボットだったのだ。自分も人間だなんてどこで血迷ったか思い込んでしまい、女の子に話しかけられて舞い上がってしまった。なぁーんて考えてたら可愛いのにねっ」
時計の針が午後四時を示すと、自動掃除ロボットは元居た充電器へ戻り女生徒の笑い声が徐々に遠くなっていった。
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