Eternal transient

5/21
前へ
/33ページ
次へ
アンさんとウノさんはどうしたというのだろう。 それと、もう一人────碧さんか、ゼロさん。 『花純!』 私を呼んだ声。 続いて腕が強く引かれるのを感じた。 薄れゆく意識の中で、天井が崩れる轟音が聞こえて、誰かに抱えられた体が、熱から遠ざかっていく。 思い出せるのはそこまで。 記憶が曖昧で、薄靄が掛かっている。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

279人が本棚に入れています
本棚に追加