Eternal transient

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しかしどちらかが私を助け、炎に飲まれたのは確かだ。 碧さんか、ゼロさんか。 生き残ったのは、果たしてどちらなのだろう。 それを知った時、私は何を思えばいいのだろう。 暗い思案に暮れる私のお腹が、ふいに内側から押された。 「あ……ごめんね! あなたの事、真っ先に心配しなきゃいけなかったのにね」 自分の存在をアピールするかのように、再びポコンとお腹が蹴られる。
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