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「え~と……大丈夫、です。
ちょっとぼーっとするくらいで。
お腹の子も、さっき動いてました」
「そうですか、それは良かった。
じゃあ簡単に診察しましょうか」
聴診器を当てられたり、喉を見られたりと、本当に簡単な診察が行われ、結果は異常なし。
再び安堵する私に向かって、バタバタと忙しなく動き回っていた看護士が、ドアの所から声を掛けてきた。
「氷室さん、ご家族の方がお見えですよ」
ドクンと心臓が跳ね上がる。
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