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(それなのにゼロさんは、せっかくの復讐のチャンスを諦めて、私と子供を選ぶの……?)
迫りくる炎に炙られたように、胸の奥がジリジリと熱くなる。
私達はいつの間にか、復讐や共犯者、親としてだけではなく、もっと深く、不確かながらに強い力で繋がっていた。
認めたくないけれど、それを嬉しく思う自分がいる。
反面、私の中のそれは枝分かれして、碧さんへと向けられたままだ。
千々に乱された心が悲鳴を上げ、切なく震える。
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