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怒鳴りながら、私はディスクを割り、プラスチックケースを粉々に踏み潰した。
そう、これでいい。
こんな天使にも悪魔にもなれるような恐ろしい知識と技術は、正しい心を持つ人にこそ使われなければ、意味がないのだから。
「花純、もういい!
早くこっちに戻ってこい!」
「馬鹿な真似はやめて、こっちにおいで、花純!」
二人が私を呼び、こちらに手を伸ばしている。
どちらの手を取るべきか────これは最終審判だ。
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