第2章 新たな生活

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それでも手を繋ぐことは一度たりとも無かった。   それは、男たるもの人前で女と手を繋ぐなんて恥ずかしいもの。そんな幼稚な考えがあったからである。   そう言えば、彼女からも手を繋いできた事は無かったな。   それは、どうしてなのだろうか。   こっちの気持ちを分かっての事か、あるいは、気恥ずかしい気持ちがあったのか。それは今でも分からない。恐らく、今更聞いても「覚えてないし、今更繋ぐなんて嫌」そう答えるだろう。
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