第2章 新たな生活

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 気が遠くなるような待ち時間に感じた。   何度となく見る時計は、二人を嘲笑うかのようにゆっくりと時を刻む。   彼女は終始うつむいて一つの言葉さえ発することなく無言を貫いている。   やっと呼ばれて診察室に彼女が入ると、彼女が立ち上がった後が温かく感じた。   診察室から出て来た彼女に容態を聞くと、「過労からだろうと言われた」と言った。
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