第2章 新たな生活

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 彼女の身長は153センチで体重は42キロそこそこの小柄な女性である。その小さな身体が過労とは・・・・   しかし、人間性とは恐ろしく愚かなもので、彼女に対する態度がその後に変化することは無かった。   彼女は、少しの間だけ仕事は休んだが、それでも赤い斑点の身体で食事を作り続けた。そして僕は、やっぱり当たり前のようにそれを口にした。   そのアパートには一年程しか居なかったが、車で他県にはよく行った。   その時々の彼女の嬉しくて楽しそうな表情は、今も古い写真の中に居る。
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