第3章 新、新たな生活

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子供も幼稚園に入り運動会の季節となった。   秋晴れの清々しい朝である。   僕は、朝から浮き足立った気持ちで、その時を待った。   彼女は僕が起きる前から弁当作りに精を出し、目覚めた僕らは出来掛けの弁当を摘み食いをし、それを朝食代わりとした。  いざ運動会に行く。   テントは組み毎に決まっており、事前に貰った運動会のスケジュール表で自分達の場所を確認した。   テント内は既に満杯であり、場所取りに急ぎ足で来た僕は、どうしようかと辺りを見回した。   その時、テント内に座っているチンピラ風情の男と目が合い、お互いに視線を外さない状態になった。
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