第2章 新たな生活

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 その頃僕は、家庭の事情で実家を離れ姉と団地住まいをしていた。  しかし、一年が過ぎようとしたある日、姉から結婚する事になったと言い渡された。勿論、同時にそれは僕の居場所も消滅することである。   町営住宅に単身で住めない決まりもさることながら、一人暮らしする金銭的余裕も無い僕には、ひらめく事はただ一つだけであった。  僕は、一人で何とかする旨を姉に伝え、結婚に花を添えようと考えた。   ただ、その後に考えれば、単に彼女を利用したに過ぎないのであるが・・・
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