第一章 すべてのはじまり

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「いいとも。」 俺は彼ら(オタク)の対戦を受けることにした。 「そういえば、このゲームって引き分けってあるの?」 その俺の質問に答えたのは俺を補佐する彼女だった。 「もちろんあります。引き分けの場合どちらとも勝つことになります。」 へえ~。なら好都合だ…。 「そんなことよりも、早くゲーム内容と日時を決めてくれよ。」 オタクの1人のデブが俺を見下しながら言った。お前だろ。世間的見下されるのは。 俺は渋々考えたがやはりこれが1番だなと思うものを言った。 「じゃんけんをしようぜ。1発勝負の。」 「…は?」 とデブ1が言う。 「舐めてんのか?」 とデブ2が言う。 「そうだそうだ。」 と細いのが言う。多分だがこの細いのは仕方がなく付き合ってるみたいだな。かわいそうに。 まあ、良い。ここからは心理戦だ。俺はニヤリと笑い彼ら(オタク共)にこう言った。 「普通のジャンケンにルールを俺がルール加えてもいいだろ?」 「まさか、野球拳をするんじゃ…。」 デブ2黙れ!!ウザい。俺にそんな趣味などない。したきゃ、1人でしてろ。そして露出魔として捕まれ。 俺の心の叫びが聞こえたかフィールはクすっと笑う。しょうがない。 「違う。」 俺は全否定したのだが、奴等は残念そうだった。気持ち悪いわ!!俺は話を続行する。 「俺がパー以外出さないから。もしパー以外で出したら俺の負けで。」 俺がバカ発言したのかと勘違いしているかもしれないが、本気で言ったのに場の空気が一瞬で固まる。 そして、数十秒後デブ1が笑い出すと2と細も笑い出した。 「お前、バカなの?」 と1が言う。 「俺らがチョキ出してもお前はパー以外変えたらお前の負けだろ。」 と2が言う。 「結果俺らの勝ちじゃん。」 と細が言う。 「「わあっハッハッハっハッハッは!!」」 オタク共は笑い転ける。当たり前か。 「今から5分後に行う。それでいいか?」 俺はオタッキーらにそう聞くと、 「お前の方がいいのか?」 と笑いながら聞き返されたので 「もちろん。」 と言ってやった。5分間なのだが、オタッキーどもは退屈そうに待っているので俺はその間にスマホを見ていた…。
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