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俺は起きた。スマホを見ると現在A.M5:00。少し外でブラブラしよう。疲れがないと言っていてもこうして運動しないと体がうまく動かなくなる。なので少しくらい走って戻ってきた。
戻って来たのはいいがまだフィールは寝ている。さしてやれることと言ったら…。俺はスマホを見た。
「おはようございます。」
“ふぁ~”と大きなあくびをしてフィールは起きた。こいつ、普段からこんな遅く起きているのか?もう8時だぞ!!8時!!
「では、出かける準備を致しましょう。」
俺はテントをしまって、フィールに返した。やっぱりフィールの何でも入るそのポーチが欲しいなあ~と思っていると。
「あげませんよ。」
呆れた顔で言われてしまった。やはり油断ならない。俺は相変わらずスマホを片手にして歩いている。
「歩きスマホはきけんですよ。」
っとフィールに言われてしまった。俺は丹念に辞書を読み込んでいたのに…。ったく。
2時間ぐらい歩いたころだった。砂漠を歩いているとき何だか地面が動いているような気がした。
「気のせいかも知れないが地面が動いていないか?」
俺はフィールにそう聞くと
「ああそれはですね…。」
フィールがそう言いかけたとき、“ドンっ!!”という音が鳴り、辺りは砂埃で埋め尽くされた。一体何なんだ!!
「ゲホっ!大丈夫か?」
砂埃が晴れてきた。だがそこにはこの世のものなのか?っと思う奴がいた。だが、俺の記憶するこの生物はもっとコンパクトな奴だったはずだ。いや“はず”ではない。こいつは普通は小さい。
目の前に居たのは超巨大の虫“カナブン”がいた。しかし普通のサイズではない30mぐらいありそうだ。俺は少し感心していると、カナブンはこっちを向いてジャンプしてきた。ええ!!
「なにしてるんですか!!」
フィールにそう言った。フィールは俺の手を引っ張ると、羽を使って飛んだ。
「アレは地獄の魔の生物“ダストロフ”です!!あいつに喰われると奈落の底に落ちるのと一緒ですよ!!」
フィールの説明を聞いて思い出した。昨日見たはずだが、巨大虫“ダストロフ”。現世での昆虫が巨大化した生物で、捕食されると一生、戻ってこれない。種類は多種多様で現世の昆虫と性質が同じとされている。駆除をするためには基本的に殺虫剤を使う。そう言えば、辞書に載っていたな…。
「殺虫剤はないので逃げるしかありません。」
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