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「あなたは死んだからです。」
フィールに僕はそう宣告されたのだった。
僕が死んだ?なんで?自分に問い詰める。
お前はなぜ死んだ?分からない。自分にどれだけ問い詰めても、自分でどれだけ思い出そうともそんなこともわからなっかた。
「死んだ理由は?」
僕はフィールに聞いた。もしかするとフィールは知っているかもしない。そんな当てもない理由で聞いたのだが…。
「さて?なぜでしょうね?私には分かりません。現時点で分かることは私が功さまに付き添う理由だけです。」
やっぱりか。でも、俺が思うにここは死後の世界、もしくは信じたくもないが後世かなにかのだろう…。
「私が功さまに付き添う理由は、貴方自身が記憶喪失になっているからです。」
「本当か?」
「本当です。」
俺は息を飲んだ。記憶喪失か。なんかどっかの漫画であるあるみたいなものだなそれは。
「つまり、貴方は何らかの精神的ショックか、物理的ダメージを脳に受けたかのどちらかの理由です。
「記憶喪失にしては色々知識があるのだが。」
俺は“記憶喪失”と言う単語を知っていた。だから大方そんなものかと予想ができたのだ。
「なら、貴方の思いでが消えていることになるので、貴方は死ぬ前に精神的ショックを受けた可能性があります。」
たぶんだが俺は殺される前に知っていけないことを知ったのだろう。それで俺の脳はその情報を拒絶した。人間ってのは勝手に記憶を作ったり消したりと都合の良い生き物だな。
「っまそんなものはどうだって良い。」
俺が驚いていないことに驚いているのだろうか?
「驚かないんですね?」
っと聞いてきた。
「そんなことより、今後どうするかが大事だろ。」
俺は当たり前のようにいった。例えるなら草は植物だと言う感じで草は動物だろ?っと言ったようなもんさ。
ボッそとフィールが何か呟いた。
「何か言ったか?」
俺はフィールに聞いた。今、何か言ったような、ボソボソと聞こえた。
「いえ。何でもありません。」
フィールははニコッと笑った。
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