第一章 すべてのはじまり

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「お前って人間じゃないよな?羽生えて天使の輪っかがあるし…。」 「ああ、この羽は飛行するための機械ですし、輪っかは分かりやすくするシンボルマークですから。」 そういうと、羽根と輪っかを取った。 …えええええええええ!!!!それって取れるの?マジか…。 「元は人間なので。」 にっこりしていうのそれ。心の中はツッコミ満載である。 「この世界は大抵のことは何でもできます。」 だから、笑顔でそんなこというな。 「あと、私、貴方のサポート役なので、貴方の心の声も丸聞こえです。」 …その笑顔で言わないで。すっごく怖い。あんたの笑顔は破壊力1京ですよ。 「だから、聞こえてますよ?」 話を逸らそう。俺の思考がイッキに駆け巡る。えっと…。 「そ…っそう言えばこの世界の説明してなかったよね。説明してくれない?」 苦笑いでフィールに言うが、 「逸らそうとしても無駄ですよ。」 すいませんでしたああ!!怖い。天使=悪魔の世界なの?ここは。 「まあ、いいです。ちょうど説明しようと思っていたところですし。」 はあ~。笑顔の怖さに耐えなければ。俺は余計なことを考えないようにしよう。そんなくだらないことを考えているとフィールは淡々としゃべり始めた。リーファの話すにはこの世界は死後の世界らしい。 人間は死ぬと転生するか、あるいは地獄におちるか。この2つのみ。俺は死んだことにより記憶喪失となった。 記憶でどちらにいくか判定していたのだが、記憶喪失と言う異例の事態により補佐付きで地獄に送られてしまったらしい。その補佐が彼女である。この世界では、勝者が生き残り、弱者は死す。勝者は転生し、弱者は奈落の底に落ちる。いわば弱肉強食の世界。その中で生き残ることで、その苦痛で罪を償ってもらうと言う方式だ。 この世界で勝つ方法。ルールは簡単。 7つのルール ・原対戦者(対戦を持ちかける者)は誰でも対戦させられる。 ・ゲームの内容は被対戦者(対戦を持ちかけられた者)が決める。 ・殺戮、または暴力などの障害をした場合、奈落の底に落ちる。 ・3回連続で負ける(対戦をパスすることも負けとみなされる)と、奈落の底に落ちる。 ・対戦には立会人、判定人を付き添わせ審判をしてもらうこと。 ・細かいところで、分からないことがある場合、判定人もしくは辞書でしらべること。 ・自分達の力でこの世界をせいぜい頑張って抜けてください。
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