五里霧中編_拾参(続)

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五里霧中編_拾参(続)

  私は掌を地面に力いっぱい叩きつける。 雪が真っ赤に染まり、溶けていく。 私は拳を叩きつけて、痛みで自分を奮い立たせた。 「殺して、どうなる? あの二人は還ってきてくれるの?」 ピクッと彼女の表情が変わった。 私は彼女を睨み付ける。 闇に対する恐怖はもうない。
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