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そっか。そうなんだ。
なんだか嬉しくて、宮下さんがかわいく見えてしまう。
「将弥さんでもそんなこと思うんですね。
新しい発見です」
「俺でもって。何だよ。
そもそも、瑞希のタイプは、あっちの方だと思ってたし」
「あっちって?」
「真面目で誠実なマッチョ」
「あーー」
「否定しないんだ?」
「しませんけど……
全然タイプじゃない人をどうしようもないくらい好きになってしまうことってあるんですね」
「全然タイプじゃないとか。
まじで、傷つく」
「どうしようもないくらい好きってところに喜んでください」
「どうしようもないくらい好きなの?」
「はい。どうしようもないくらい」
「……じゃあ、ま、いっか」
あっさり機嫌が直った宮下さんが左手を差し出すから、私はその手をしっかりと取った。
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