第1章

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 他にも色々聞いたよ。  あぁ、あの馬の馬主かとかオイラたちにはものすごくよく理解できたんだよ。  あの子に聞いた話を参考にオイラたちは馬券の組み立て方とか研究して努力に努力を積み重ねたらね、飛躍的に的中率かせ上がるようになったんだよね。  ここで重要なのが回収率ではなく的中率ね。    皆ね当たり前のことを当たり前にやらないんだって。的中させている人たちの方が不的中の人たちより多いらしいよ。  人気通りに攻めると必然的にそうなるらしい。  たとえば仮にね。  6頭だてのレースで6頭全頭を単勝買いすれば、1億人いたら1億人全員ががあたるわけじゃん。  でもそれじゃ商売あがったりなわけじゃん。  だからたまには仕込みも必要なのかなって思うね。    馬券の仕組みってそういう風にできているんだって。  だけど配当的妙味がないからとか言って、自分たちで勝手にルールを作って複雑で難解なものにしてしまっいるらしい。 そんな複雑で難解にしなければならないなていうルールはないはずなのにね。    そしてそういう人たちほど不的中を繰り返すんだって。  だけどまた大きいのを当てる人たちもこの手のタイプらしい。しかしそういう買い方のできる人たちは資金力のある人たちだけでもあるという常識。    そんな人たちの真似事をしていても、良い結果は得られないよね。  で、話はそれたけど、その子から得た情報でオイラたちは馬券を購入したわけさ。  だけど心のどこかで本当に的中するのかな?って思ってたわけ。  だから全額はかけられなかったんだよね怖くって。  つづく
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