第1章

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 もちろん1点勝負でね。  そして本物の馬主情報でね。  そしたらね、本当にその通りに来やがるの。  ビックリしたよ。    何にビックリしたかって、別に的中をしたことではなくて、その番号通りに来たことなんだよね。  なるほどな……。  こういう仕組みだったのかって。  なんというか当時はまだ学生だったから、どうしてもそういう大人たちのズルさや汚さみたいのが許せなかったりしたんだよね。今はなんとも思わないけどねん。  だから騎手がわざと落馬したり、直線で露骨に進路が開いたりしてもなんとも思わなくなっちゃったw  だからね、よく情報会社とかで「やり、ならず」とか「調教がなんたらかんたら……」って話するけど、オイラからすると「ふ?ん」っていう感じなのよ。  だってね、本当に本物の情報を得ているのならなぜ、「この馬番号通りに来るぜ!」ってやらないの?  やらないんじゃなくて、やれないんだと思う。なぜならそういう情報を掴んでいないから。  なんか愚痴ぽくなっちゃったけど、そんな感じだったんたよ~。  だからオイラは情報サイトとかで情報を買いたいとは思わないんだよね。  たった一度だったけど100%の情報をしってしまったか、そしてそれで的中の醍醐味を味わってしまったから、その他の情報とかで的中してもなんとも思わなくなっちゃった。    つづく
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