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噂の橋へ向かった女子高生、水無月 楓<みなづき かえで>は、噂の真相を確かめるべく、橋の上を静かに目を閉じ渡っていった。
噂通りなら、自分の行きたいと思う時代を思い描きながら、その時代から、伝わるものを身に着け、満月の夜に渡ることで、行けるとされていたから。
そして、静かに橋を歩んでいると、どこからか、柔らかい女性の声が、楓の耳に届いてきた。
声(貴方が、行先の世界で望むことは
何ですか? )
水無月【私は、新撰組に出会い、その者達が歩む未来を、ただこの目で見て、実際に近くで眺めたいだけです。けして、歴史を変えるような真似はしません。)
声(それを守る確証は、何処にあります。)
声は、そう言い、不敵な笑い声を響かせた。
笑い声が収まると、声は、こう続いた。
声(ならば、もし歴史に変化が生じた時、あなたは、どうしますか?)
水無月(その時は、私が責任を負います!だから、あの時代に行きたいのです。お願いします。)
声(分かりました!それでは、貴女が望む過去にお連れしましょう! )
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