第1章

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「いつもは大体一回なのに。」 「もしかしてこっち、見てるのかな?」 「そんなっ。」 「そんなワケないって。」 「でも赤の他人と二回も目が合うなんて。」 「全く何もないってわけじゃない、かも。」 「でもダメ、ダメだよマミ。」 「もう勘違いしないって、決めたんだから。」 「アタシにできるのはさりげなく視界に入れるだけ。」 「まあそりゃあ、向こうから声かけてきたら話は別だけど。」 「そんなこと、あるワケないよね。」 「映画やアニメじゃないんだから。」 「それにしても管理人のジジイとはエラい違い。」 「生物としては同じ項目になるのになあ。」 「ホント、男はあれくらいの時が一番良いのよねえ。」 「もうアレ以降になると廃れてく一方っていうか。」 「なんかちょっと顔つきとかイヤらしくなるし。」 「なんかちょっと臭いとか出てくるし。」 「なんかちょっとエラそうになってくるし。」 「まあもちろん例外もいるけど。」 「あぁスゴイ良い。」 「ふわふわの髪の毛。」 「みずみずしい肌。」 「澄んだ瞳。」 「そしてなにより青臭いピュアな感じ。」 「見てるだけでこんなに幸せになるなんて。」 「やっぱ最高だわ。」 「男子高校生サイコーだわ。」
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