「よっだぞー」が来るよ

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廊下の奥に、何かがいるような気がしたの。 怖い、怖いって思ってたから、自分の目の錯覚かなーとも考えたんだけど。 けどさ……ソイツ、動いてんのよ。 こう……のたっ、のたっ、て感じで廊下を進んで来ているように見えたの。 ソイツがゆっくり自分に向って進んで来ているのに、怖くて声も出ないし、動く事も出来なくて。 どうしよう、どうしよう!?って、そればっかり考えてた。 その時、震えてる私の目の前で、ソイツが起き上がったの。 ニュルニュルって伸びたかと思うと、カーテンとか幕とかみたいにぶわっと広がって。 で、その真ん中あたりにさ……。 顔が……顔が……ああああああああああああああああああああああああああ!!!!! あの顔が嗤ったのよ!!!!!!!!!!! にたあぁぁぁって! 私を見て嗤ったの! 目が真っ赤で、口がぱっくり開いて、三日月が三つ並んだみたいになってて! それが私をつれていこうとしたの! あれがいるから、おかあさんははやくねろっていったんだ! あれがよっだぞーだったんだちゃんとおかあさんのいいつけをまもらなかったからあれがでてきたんだわたしのせいだわたしがおかあさんのいいつけをあれがよっだぞでほんとによっだぞがいたのよおおおぉぉぉ!!!
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