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毎日、七時頃店じまいをしていると、部活で遅くなったのか、学校帰りの翔太くんをよく見かけた。
いつも数人の友達とお喋りしながら歩いていた。
たまに店でジュースなんかも買ってくれた。でもそれも、思い返せば去年の記憶なのかもしれない。
俺が「こんばんは! 気をつけてね!」と声を掛けると、翔太くんは頭をペコリと下げて礼儀正しい挨拶を返してくれた。
春先だったかな? 四月だっけ? 翔太くんを見掛けた記憶もあるんだけど。
あの時の翔太くんは、一人でとぼとぼ歩いていた。
俯き、落とした肩に、俺は声を掛けるのを躊躇った。
あの後ろ姿が、ふと思い出された。
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