とある昔話

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昔々、 この世界には神々の戦いがあったそうだ。 その戦いは炎神『イフリート』と今は名もわからぬ神が始めた戦いであった。 『イフリート』と名のわからぬ神は 彼等がこの世界が生まれてからずっと争っていた。 その二人?の神の戦いは他の神達を巻き込むまで続いた。 巻き込まれた神達は 『イフリート』と名のわからぬ神を止めるために力を合わせて彼等に深い傷をおわせ、 彼等の戦いを終わらせた。 戦いによって傷ついた『イフリート』と名のわからぬ神は疲れ果てて眠りについたという。 神は本来、 生まれてからずっと死なずに 世界を見守り続けてゆくのだが…… 名のわからぬ神は 眠りから覚めてわずか1000年で死んでしまったらしい。 『イフリート』は名のわからぬ神が死んだ時… 嘆き、涙をながして泣いていたという。 名のわからぬ神は 名がわからぬのではなく、 名前が無かったのではないかと言われている。 だが 神の存在を人々が忘れ始めた現在… この世界には真実を知る術は無い。 これは"神々の戦い"という名の『暗黒歴史』に埋もれてしまった時代から…… いや、名のわからぬ神が死んでから遥か未来の物語―――。
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