Ⅰ.

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翌日――。 現在朝の9時30分―。 ギルはまだ寝ていた。 「すぴ zzZZ」 そこへ誰かが近づき声をかけた。 「ムフフ♪起きてギルくん!!もう9時30分だぞ」 その人物はバサッ!とギルの布団を容赦なくはぎとる。 「後…もうちょっと」 ギルは布団をはぎとられても枕を抱き、丸まってまた寝ようとする。 「ギルくん。起きないとおやつ抜くよ~」 ギルはピクッとおやつ抜きに少しだけ反応するが、やはり起きようとしない。 「ホントに抜くよ?いいのかな?」 「……ひでぇよ」 ギルはやっと起きた。 というか、そんなにおやつ好きなのだろうか? とそんな事は置いといて。 「ギルくんがさっさと起きないから悪いんだよ!『イフリート祭』行くんだろう?」 ギルを起こしにきた人物は彼の最後の抵抗である枕を奪い取り、さっさと準備しろとばかりに言ってきた。 「はいはい、行きますよ…ホントにひでぇよ親父は」 なんだかんだで自分の苦手な相手…父には逆らえないギルであった。  
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