第1章

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裏面に記された、携帯の番号に掛ける。 トゥルルル、トゥルルル、トゥルルル。 『……はい』 「あの、浦谷です。ね、猫!猫のことでお世話になった!」 『……』   電話の向こうは無言。 怪しまれているのかな……? 「今日、コンビニで!その」 『……いつ?』 「だから、今日、四時くらいに」 『……いつ、くる?』 「えっ?あ、お忙しくなかったら土曜日、とかどうですか?」 『……一時、今日のコンビニ』 「あ、はい!わかりました」 『……』   プープープー。 はぁーっ、切れた携帯片手にため息。 ……緊張したー。 でも篠原さんていつもああいう話し方なのかな? 無口というかなんというか。 土曜日、猫に……というか、 篠原さんに会えることが楽しみになってる自分がいた。   土曜日。
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