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「ちょっと!しりとりやめて!
ねぇ理人?あたしの事覚えてる?」
"る"で始まる言葉を探している様子の隣の彼をにらみ付けた。
すると彼は笑顔で話す。
「お前可愛いな!」
そんな彼はチャラく、
理人とは正反対。
制服を着崩し、耳にはピアス。
茶色の髪の毛は長く、
ヘアワックスでセットされたその髪型はまるでホストのよう。
「あの後犬は見つかったか?」
真顔で聞いてくる理人は、
もう棒読みではない。
なんだ…ちゃんと覚えてたんだ。
「見つかったよ!
ねぇ理人!あたし、理人がここに通ってるって言ってたから、
同じ高校に入りたくていっぱい勉強したんだ!」
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