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リモコンを離さぬまま、彼はテレビを観ていた。
内容にさほど興味がないのかさっきからニコリともしない。
部屋は薄暗くテレビの明かりで映し出されたのは彼の横顔の輪郭のみだったが、シルエットだけで彼が美形であることは間違いなさそうだった。
写真に納めなければ・・・
私の本能がそう言っていた。
私は、鞄の中から震える手で携帯に手を伸ばした。
「何やってんの?」
ビリビリビリ
体中に電流が走った。
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