shock

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喉がはりついてうまく話せない。 数時間ぶりに外された猿ぐつわは よだれでびしょ濡れだった。 彼は即座に私から電話を奪い、 再び私のパパに身代金の要求をした。 その間も私に、 動くなとリモコンを向け威嚇してくる。 大丈夫。 もう、 そんな気力は、 ない。 昨夜から 私の自由を奪っている忌々しい電線を見なくて済むように、 私は暗い天井に目をやり、 ひたすら解放を願った。
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