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こんにちは
どんな食べ物が好きですか?
得意な科目はなんですか?
下のお名前はなんですか?
犬と猫どっちが好きですか?
嫌いなものはなんですか?
……好きな人はいますか?
ぼくはあなたが大好きです。
うわぁ!!!
思い切って書いてみたけど恥ずかしいなぁ。
でも口では言えないけどせめて直接渡したい。
僕は勇気を振り絞り彼女の家へと向かいます。
彼女の家の大きな表札を見ただけで緊張して心臓が飛び出しそうです。
お手伝いさんが僕に何かを言ったけど耳に入りません。
彼女の前に立ち、無言で手紙を差し出す僕。
なぜか彼女は受け取ってくれません。
僕は恥ずかしくて彼女の冷たい手に強引に手紙を手渡すと、逃げるように出ていこうとしました。
すると後ろから
「ありがとうございましたー」
あの娘の声を初めてききました。
思ったよりも大人びていたけれど、可愛らしい声でした。
ドキドキしながら振り向くと、
舌をぺろりとだして悪戯っ子のように微笑んでいました。
その唇に触れてみたい。
なぜだか僕はそう思いました。
僕は、不二さんの事がもっともっと好きになったようです。
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