それぞれの想い。

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振られた。大好きだった。 『仁乃花は俺といないほうがいい……』 『その傷、ずっと残るんだね』 どんどん惹かれていったあたし。 だけど、あなたは辛そうな顔をしていたね……。 もう無理だった。 いつもは得意のポーカーフェイスも、本当の気持ちを隠しきるのも。 「すき……」 受けとめてもらえなかった想いを吐き出す。 今日は雨が降っててくれてよかったな。思いっきり泣ける。 あたしが何か思い出したら結果は変わってたのかな? ねぇ、好きだよ。大好きなんだよ。 いつも夢にまでみてた。 君の隣に居れることを。 好きって言ってもらえることを。 ──君の隣に、ずっといたい。 私の願いは叶いそうにない。 『だいすきなにのかちゃんはぼくがまもるから!』
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