5人が本棚に入れています
本棚に追加
振られた。大好きだった。
『仁乃花は俺といないほうがいい……』
『その傷、ずっと残るんだね』
どんどん惹かれていったあたし。
だけど、あなたは辛そうな顔をしていたね……。
もう無理だった。
いつもは得意のポーカーフェイスも、本当の気持ちを隠しきるのも。
「すき……」
受けとめてもらえなかった想いを吐き出す。
今日は雨が降っててくれてよかったな。思いっきり泣ける。
あたしが何か思い出したら結果は変わってたのかな?
ねぇ、好きだよ。大好きなんだよ。
いつも夢にまでみてた。
君の隣に居れることを。
好きって言ってもらえることを。
──君の隣に、ずっといたい。
私の願いは叶いそうにない。
『だいすきなにのかちゃんはぼくがまもるから!』
最初のコメントを投稿しよう!