.:*:。手が届かない距離:・'°☆

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鈴木くんは、見た目も悪くなかったの。 ただね…… 口数が少ないって言うか、無口だったのよね。 特定の仲の良い友達といても、そんなに話してる風でもなかった。 “不良”なんて呼ばれるくらい悪くもないのに、長い学ランを着てドカッと席に座っていたわ。 その鈴木くん、私の隣の席だったの。 でも毎日挨拶しても、軽く首を縦に振る程度で、『おはよう』も『バイバイ』も言ってくれない。 『どんな声してるんだろう?』って、だんだん興味が湧いてきてね…… クスッ♪ 気が付いたときには、暇さえあれば隣を見ていたの。
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