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「おはよう、鈴木くん」
「……」
今日もコクリと首を縦に振るだけで、何も言ってくれない。
英語の授業であてられても、黙って立ち上がり、何も言わず黙っている。
当然、先生に大目玉。
だけど、黙って立っていた。
立たされていたが正しいのかしら……
今じゃ大問題。
けれど、当時の学校って良い意味で先生と生徒の距離感があったわねえ。
怖い先生もいたけど、生徒の立場に立って親身になってくれる熱血の先生もいた。
そんな先生は、鈴木くんのことを理解していたような節があった。
だから私も、『これが鈴木くんだ』ってキャラのように考えてた。
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