.:*:。手が届かない距離:・'°☆

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「おはよう、鈴木くん」 「……」 今日もコクリと首を縦に振るだけで、何も言ってくれない。 英語の授業であてられても、黙って立ち上がり、何も言わず黙っている。 当然、先生に大目玉。 だけど、黙って立っていた。 立たされていたが正しいのかしら…… 今じゃ大問題。 けれど、当時の学校って良い意味で先生と生徒の距離感があったわねえ。 怖い先生もいたけど、生徒の立場に立って親身になってくれる熱血の先生もいた。 そんな先生は、鈴木くんのことを理解していたような節があった。 だから私も、『これが鈴木くんだ』ってキャラのように考えてた。
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