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「堂園さん、昨日もお休みだったの。たぶん風邪かなんかだと思うけど……。行くんだったら、クラスのみんな心配してるよって伝えておいてくれない?」
「ああ、わかったよ。えと……」
「私、三組の浦沢香苗!」
「あたし、澄谷千里。わざわざありがとうね。よかったら今度、お昼ご一緒していい?」
「千里ちゃんだね! うん、いいよ! それじゃよろしくねー!」
手を振って、香苗は教室に戻っていった。明るい子だ。自分もあんなふうに素直なら、少しは変われるだろうか?
(……よぉし)
残された千里は、もらった地図を眺めて、心の中で小さく気合いを入れたのだった。
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