葉月、解放

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「いつも私に悪戯してたお返し。」 「気付いてたの?」 「知ってたよ-。でも葉月楽しげだったからさせてた。」 恥ずかしい。見られてたなんて。 あれ以上の事してなくてよかった。 「私にしかしないでね?」 「葉月もね。」 「私は恵にだけよ。」 他の人なんてあり得ない。 「そうだね、葉月はずっと私を捕まえてたらいい。」 「恵・・・。」 「手放す気はないでしょ?」 「この先も絶対ない。」 返事に安心したのか、恵はニコッと微笑み、ゴロンと隣に横になった。 「恵公認だからね?私が独占するの。」 「うん。」 よしよしと頭をなでられ、嬉しさで首元に顔を埋めた。 あなたがいいって、言ったから。 私は堂々と独り占めに走れる。 あなたが他を見ないように。 「へへ、だーいすき。」
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