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コスプレ衣装と行っても、身近で買えるようになった今、近くの量販店にいけばすぐにあった。
ナース、スチュワーデス、女医、バニーガール、セーラー服、ブレザー、ブルマー
様々な種類があり、それらを1つ1つ手にとっては真剣に見つめる恵。
「やっぱり動物ものは鉄板だよね。」
黒猫の衣装と私を交互に見つめながら、真顔で考える恵がとても可愛かった。
「恵もきてみたら?執事とかタキシードとか似合いそう。」
男装用もあり、そちらを提案してみたが興味はなさそうだった。
「葉月のを見たいからなぁ。」
「私の事、そんなに考えてるの?」
悪戯っぽく言ったのを後悔したのは、すぐだった。
「うん。ずっと葉月のこと考えてた。」
嬉しすぎる答えに自制心がはち切れそうになってしまったのだ。
「やっぱり猫かなぁ。愛でたいし。」
はぁ!愛でるって!
今すぐでも構いません!
葉月は恵の真顔をまともに見れずとりあえず腕にしがみついた。
「ねえ葉月、これ着てくれる?」
差し出された箱には、カチューシャ型の猫耳と尻尾付のショートパンツ、黒のキャミソール付のものだった。
露出は高めだが、恵が着て欲しいなら問題ない。
「うん。」
「やった。にゃーにゃー言ってね。」
「う、うん。」
な、なりきれるかしら、私。でも恵のそんなキラキラした目見たら、断れるはずないし。
葉月はドキドキさせながら期待でいっぱいの頭を何とか落ち着かせるのに大変だった。
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