始まり

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「お前本気で言ってるのか?何があるかわからないし、単に落書きかもしれんぞ?」 勇者召喚の魔法陣じゃないかと言ったのは俺だが、普通はそんなことを真に受けないぞ?良くて冗談として受け取る。悪けりゃ頭のおかしいやつだと思われてもおかしくないくらいなのに 「確かに危険かもしれないけど…俺とお前なら大丈夫だろ?」 「お前は俺をいったい何だと思ってるんだ」 「嘘つき」 返ってきた言葉は俺を上手く表現して、簡潔な言葉だった 「それ、言われると結構傷つくんだぞ」 少し口に笑みを浮かべながらそう返す俺ははたから見たら中二病に見えるのだろうか?それともそれともおかしいやつだと思われるのだろうか? まぁ、そんな事はどうでもいい。実際俺は頭のおかしい嘘つきだ。だから俺を【嘘つき】扱いすることに違和感はないし、別に怒りもしない 「それも嘘だろ。お前が【嘘つき】のおかげで俺たちは仲良くなれたんだし、息をするように嘘をつくお前がこんなことで傷つくとは思えないけどな」 「それもそうか」
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