始まり

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「少し早かったか?」 俺はそう呟きながら公園でベンチに座っていた 別に、学校をサボるつもりだとか、気分が悪いだとかそんな理由じゃない。単に友人が来るのを待ってるんだ 直接家に迎えに行っても構わないんだが、アイツの妹が喧しいからな そんなことを考え始め数分後。ようやく待っていた友人の姿が遠くに見えた 「ごめん!待たせた?」 「少しだけな」 俺はそうぶっきらぼうに彼に答える すると彼はどうやら気に入らなかったようだ 「えー…普通そこは[大丈夫、今来たところ]とか言うところでしょ!」 何言ってるんだこのホモ野郎は 「そういうのは恋人相手に言うことだろうが。馬鹿なこと言ってないでさっさと行くぞ。このホモが」 「それもそうだな…って、誰がホモだこの野郎!」 そう叫びながら俺のことを追いかけてくる いや、実際ホモではないんだがな
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