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「そういや今日はいつもの取り巻きはいないのか?」
学校の登校中、俺は彼に話しかける
「あぁ、アイツ等なら今日は生徒会の用事があるって言って先に登校したよ」
あぁ、だから今日はいないのか
「だから久しぶりにお前と二人で登校できるぜ、言夜!」
そう言って顔に笑顔を作りこっちを向く光輝
…イケメンの笑顔ってムカつくな
「すみません、自分そういうの無理なんで」
「だから、なんでお前はそうやってすぐにそっち方面にもってこうとするかなああああああ!!!!」
弄るのが面白いからに決まってるだろうが
「ちょっとした冗談だろうが。そんなに怒るなよ」
「別にそこまで起こってはないけどさ……
……なぁ、言夜。あれって何かの落書き?」
そう言いながら光輝が指差す先には、地面に書かれた魔法陣らしきものが光輝きながら回っていた
「光りながら回ってる時点で落書きではないだろが
…もしかして小説とかでよくある勇者召喚の魔法陣とかじゃないのか?」
頭の中で少し前に読んでいた電子小説を思い出しながら俺はそう答える。この状況を第三者してんで考えると、完璧人間、仲のいい脇役、普段と違う登下校中、怪しい魔法陣と綺麗に勇者召喚の図になってるだろうな
そんな非現実的なことを考えてると
「なぁ、一緒に行ってみないか?」
そう光輝が俺に聞いてきた
いや、他人を巻き込みなよ
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