第1章

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僕には美しい彼女がいる。 彼女の笑顔はとても素敵で、僕はそれを見るたびに嬉しさでいっぱいになる。 スタイルも抜群で、彼女を見た男たちは必ず振り返る。 そんな彼女だが、一つだけ欠点があった。 とても無口なのだ。 でも僕は彼女のことが大好きだった。 彼女が電車通勤なので、僕も電車で会社に通うことにした。 それまでは車で通勤していたし、その方がずっと楽なのだが、彼女と朝から一緒にいたい僕に選択肢はなかった。 ちなみに車の方が楽だとは彼女には言っていない。 彼女に気を遣わせるのは僕にとってとても嫌なことだから。 満員電車のなかで彼女は僕に体を押しつけてくる。 彼女の柔らかい体の感触が僕を恍惚とさせる。
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