第1章

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ごくまれに彼女は外食する時もある。 彼女が美味しそうに食事をしている姿を見るだけで、僕はお腹いっぱいになる。 僕は彼女の家によく行く。その逆はない。 彼女は部屋に入ると、まずテレビをつける。 僕は彼女に夢中なので、見ているのが何の番組なのかはわからない。 そのうちに彼女はお風呂に入る。 正直に言おう。 僕はそれをそっと覗いたことがある。 彼女の裸は正視できないほど美しかった。 彼女は大体、十一時頃にベッドに入る。 寝室の灯りが消えると僕は静かに家に帰る。 まれに朝までいることもあるが、大抵は自分の家に帰る。 彼女を見ていると僕は眠れないからだ。
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