★SIX★

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「アリかもね」 会話が止まった。 付き合っていた時は、こんなタイミングで脇をくすぐられたり、頭を撫でられたりした。 それで、私が「もう!」って言ったり、やり返したりして、盛り上がったんだっけ。 考えていた時だった。 いきなり脇腹をつままれた。 「ひゃっ」 「あれ。少し太ったんじゃない?」 脇腹についた肉をふにふに弄りながら舜が言う。 「ちょ、それ女子に対して言う!?」 「でも、まだ細すぎるかな」 取って付け足された。 なんだか、慌ててフォローされた気がして、私は唇を尖らせた。 「全然細くないし!」 「細いよ。シャーペンの芯みたい。もう少し肉ついてた方が女らしくていいと思うけど。あぁ、いろんなところにね」 いろんなところに、と言いながら舜は胸元を見てくる。 ど、どうせ私ぺったんだし。 18歳過ぎてもぺったんだから、大きくならないだろうなぁって諦めちゃってるし。 「まぁ、小さい方がかわいくていいと思うよ。でも、こんなに細いと抱き心地が心配だなぁ」 舜が口元にニヤッと笑みを浮かべる。
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