★SIX★

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「そ、それって、舜が心配することなのかなぁ」 「…ん?さぁな」 ボーリング場に着き、受付を済ませた。 シューズとボールを借りて、指定されたレーンに行く。 「やっぱ、平日は空いてるよな」 26センチのシューズに足を入れながら舜が言った。 赤城くんが、4つのボールを見て 「女子が持ってきたやつ、かるっ」 と大きな声で言った。 私と浩佳が借りたボールは6号。大人用のボールの中で一番軽いボールだ。 それに比べ、舜は12号、赤城くんは13号。私たちのボールの倍の重さのボールを借りてきている。 「とりあえずさ、赤城くん最初だから、ボール転がしちゃおうか」 私はモニターとピンを交互に指差した。 赤城くんが13号のボールを軽々と持ち上げ、歩いていく。 そして、ボールを勢いよく転がした。 ボールは左側に大きく逸れ、4本のピンを倒した。 モニターに4と点数が表示される。 「だっせー」 舜がからかった。 「うっせ!」
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