★SIX★

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赤城くんがあっかんべをした。 残っている6本のピンを倒し、スペアを取り、赤城くんはドヤ顔を浮かべた。 次に投げた浩佳は、ガーターを取る自信があると言いながらストライクを打ち取った。 「…やるじゃん、浩佳」 舜が笑いながら立ち上がる。 そして、一投目のボールを転がす。右に大きく逸れてガーターになった。 「ガーターかよ。だっせぇな」 さっきの仕返しと言わんばかりに、赤城くんが舜を指差して笑った。 「うるせー。猿も木から落ちるんだよ」 「舜って猿だったのか。へぇぇ」 まだからかい続ける赤城くんを睨みながら、舜は二投目のボールを転がす。 真ん中のピンにボールがぶつかり、全てのピンが倒れた。 「どうだ!スペアだ」 「もったいなーい。一投目だったらストライクだったのに!」 浩佳がモニターを見ながら残念そうに言った。 次は私の番だ。 6号のボールを持って、前に出た。 「頑張れよ」 舜が私の肩をポンと叩く。 「うん」
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