★SIX★

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あの二人はお似合いだし、仲よさそうだし。 私が言うと、赤城くんは瞬きを数回し、「はぁ?」と聞き返してきた。 「美織と舜が付き合う?そんなことあるわけないって」 「そうなの?私、舜は美織さんが好きなんだって思って、それで別れを告げたんだ…」 ――私、舜といるといつもドキドキしてた。舜のことが好きだから。でも、それ以上に、いつ別れることになるか、他の人に気移りされるか心配で、だからドキドキしてたんだ。 クリスマスイブの夜、舜に告げた言葉を思い出した。 「バカじゃん」 赤城くんがキャップを閉めながら言った。 「え?」 「アイツが好きなのは、前も今も、ずっと――」 赤城くんが口を閉ざした。 直後、 「何、まだ買ってなかったの」 舜が自販機の前にフラッと現れた。 「迷ってて」 「こういう時、優柔不断だもんな、美玖は」 そう言って、舜は私の手から120円を引っ手繰った。 そして、オレンジ味の炭酸飲料のボタンを迷わず押す。 「え!?ちょ、何やって…」 「こういうのは、パッと決めたらいいんだよ」 出てきたジュースを私に持たせ、舜はニッと笑った。 「次、美玖の番だから。早くレーンに戻りな」 「あ、ありがとう」
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