★SIX★

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結局、私はストライクを取れないままだった。 さっき買った炭酸飲料の代金を舜に渡されたけど、何となくしっくりは来ない。 四人でプリクラを撮って、帰路に着く頃には夜の7時を回っていた。 「…夕飯食べてから帰る?」 舜に聞かれ、 「私はいいけど、二人は?」 「俺はパス。今日の夕飯、親父の誕生日祝いで外食なんだ」 「私もパスかな。今日の夕飯はハンバーグらしいから、家で食べたい」 私、赤城くん、浩佳が順番に答えた。 舜が「どうすっかなぁ」と頭を掻く。 「二人で行って来れば?」 赤城くんが私と舜を交互に指差して言った。 「え?でもそれは…」 気まずいっていうか。 「だって、友達だろ?友達なんだから、二人で行っても全然。なぁ?」 「だよね。友達だもんね」 赤城くんと浩佳が顔を見合わせ、ニヤニヤしながら言う。 「じゃあ、行くか」 舜が歩き始める。 ボーリング場近くのバス停前で、二人と別れ、私たちはご飯を食べる場所を捜した。
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