★ONE★

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「元気ないねー」 奈々ちゃんが言った。 二人でエイオンのゲーセンに入った時だった。 「そ、そうかな」 昨日のことは、まだ奈々ちゃんに話していなかった。 話す勇気がなかった。 「何だろ、すっごく落ち込んでるように見えるよ」 夕べは、家に帰ってからお風呂にも入らず眠ってしまった。 ううん、眠ったというよりは、泣き疲れるまで泣いてから寝たという方が正確かもしれない。 フッたのは、私の方だった。 なのに、何であんなに辛かったんだろう。 「気のせいじゃない?」 私は笑って言った。 「そうかなぁ。…まぁ、いっか。ね、プリクラ撮らない?」 奈々ちゃんが財布を片手に、プリクラ機を指さす。 「うん!」 2回プリクラを撮って、クレーンゲームをした。 12時過ぎに、ゲーセンを出てレストランがある3階に向かった。
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