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「元気ないねー」
奈々ちゃんが言った。
二人でエイオンのゲーセンに入った時だった。
「そ、そうかな」
昨日のことは、まだ奈々ちゃんに話していなかった。
話す勇気がなかった。
「何だろ、すっごく落ち込んでるように見えるよ」
夕べは、家に帰ってからお風呂にも入らず眠ってしまった。
ううん、眠ったというよりは、泣き疲れるまで泣いてから寝たという方が正確かもしれない。
フッたのは、私の方だった。
なのに、何であんなに辛かったんだろう。
「気のせいじゃない?」
私は笑って言った。
「そうかなぁ。…まぁ、いっか。ね、プリクラ撮らない?」
奈々ちゃんが財布を片手に、プリクラ機を指さす。
「うん!」
2回プリクラを撮って、クレーンゲームをした。
12時過ぎに、ゲーセンを出てレストランがある3階に向かった。
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