★FIVE★

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5、6限目の授業を終え、放課後を迎えた。 「じゃあね」 「また明日!」 浩佳、赤城くんに手を振り、教室を出た。 玲也くんと、隣のクラスの奈々ちゃんと合流して、昇降口に戻った。 「瑞希くんは?」 私が聞くと、「先に昇降口行ってるって」と奈々ちゃんが言った。 「そうなの?」 「何か、スニーカー履くのに時間かかるんだって」 奈々ちゃんはそう言って、豪快に笑う。 ゴツいスニーカーでも買ったのかな。 「そういえば、今日はどこ行く?」 玲也くんが私の肩をポンと叩き、聞いてきた。 「どうしよう。ゲーセン行くと、奈々ちゃんが居座っちゃうからやめた方がいいよね」 奈々ちゃんはゲーセンに通うタイプ。 特にメダルゲームが好きで、2、3時間は普通にやりこんでいる。 「じゃあ、図書館は?」 玲也くんが言った。 「図書館はすることないっしょ!」 「そうだよね」 「やっぱ、エイオンじゃない?駅前の」 大型スーパーなら好きなように遊べるし。 「そうだね」 「そうしよ!」
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