★FIVE★

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瑞希くんとも合流し、駅前のエイオンまで歩いた。 「そういえば、皆受験…とかどうするの?」 大通りを歩いている途中、瑞希くんがポツリと言った。 「実はさぁ…全然考えてないんだよね」 奈々ちゃんが頭の後ろで手を組んで、アハハと笑う。 「そんなんで大丈夫?去年とかの進路学習、何してたんだよ」 「睡眠学習!…なんちって」 進路とかよくわかんないんだよねー、と奈々ちゃんが肩をすくめた。 「玲也と美玖は?進路考えてるの?」 「私は、専門学校行くよ」 私が言うと、奈々ちゃんは「え?そうなの?」と驚いたような声を上げた。 「ファッション系統の専門学校!そこで、コーディネートについて学びたいの」 「へぇぇ。カピバラみたいにボーッとしてる癖に、案外ちゃんと考えてるんだ」 カピバラみたいにボーッ…って、失礼な! 「玲也は?」 奈々ちゃんが玲也くんに話を振った。 「俺は、経営学部に行くよ。親の仕事を継いでかなきゃいけないし」 前に進路の話をしていた玲也くんだけど、今日は少し顔が暗い。何かあったのかな。
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